『主戦場』がアマゾン・プライムにきたっていうんで、みてみたよ。
粗いところ(特にヴォリュームのばらつき)もあるけれども、私のように慰安婦問題をよくは知らない人間にとっても考えさせられる作品だ。
慰安婦問題だけでなく、その周縁も取り上げている部分もあり、示唆するものは少なくはない。
情報にはいろいろな種類があって、私はどちらかというと文字育ちの人間なので文字に依存する傾向が強い。けれども、文字以上に映像が語るものもあるのは確実ですな。映像に依存しすぎる若い人たちの脳みそが文字による分化・文化が弱くなるのではないかとちょっと心配したくなる気もすることもあるけれども。
でさ、今作に登場する顔や表情の数々を眺めていていろいろと感じるところがありましたよ。歴史をきちんと受け入れる人々といわゆる修正主義者たち。それぞれの顔を眺めるだけでもこの作品の存在意義はあるとさえ思う。
慰安婦問題はようわからんです、みたいな人が多いのかもしれない。というか、聞いたこともないって人さえいるだろう。私だって詳しいわけではない。けれども、私たちはこの国に生きているわけで、その過去をも含めて日本なんだよってことをいまいちど考えなくてはいけないでしょうね。何でもかんでも日本最高!、みたいなことではなく、ネガティヴな要素さえ受け入れていくのが正しい在り方だろう。
過去がなければ今はない。今がなければ未来もない。結局、過去から未来までひとつながりのものなわけで。
配給は東風だったのか。チケットを買って劇場で観なくてごめんね。
まあ、でも、今からでも多くの人にみてもらう方がいいよね。ということで、未見の人は今からでもぜひ。