すごい選手はさ、そりゃすごい。同語反復。うん、すごいんだよ。けれども、それだけでチームとして強くなれるかというと、そこはそれ、フィールドには11人ずつがわさわさしているわけで、1人の(あるいは、数人でもいいけれども)ものすごいやつがいてもそれだけじゃ勝つための条件としては弱い。そんなわけでチームとしてのありかた、戦術ってものが必要になるわけです。
クロアチアの人口は400万ちょっと。ざっと杉並区の7倍ほどでしかない。日本の1/30ぐらいですか。これで4年前のロシア大会で準優勝。すごいことだ。モドリッチはもちろんすごいが彼一人がすごいだけではここまではいかないし、そもそもこんなことが可能なのはサッカーのボールが丸いってことと、それなりにまともなルールがあってそれを審判がちゃんと仕切っているからってこと、それでこそ、なわけ。
一方、戦争となると、11人対11人でやろうぜと申し出ても断られるのは必定であり、人口比は直接的に大きな影響力を持つ。例えば、中国の人口は14億ぐらいだそうで、日本の10倍以上です。軍事費も5倍だかなんだかなんだって。
この事実だけでも軍事費を増やせばなんとかなるんじゃねえかな、なんて考えは休むに似たり。まるで意味をなしていないということは歴然でありましょう。力で勝負してもしょうがない。あっという間にボコられるだけだろう。いやいや日本には大和魂があり、神風だって吹くんだよってなことを言い出す人もいるかもしれんが、それはたぶん宝くじで3億円当たるよりも可能性が薄い類の話だと思うよ。目をさますがよろしい。
さて、では日本はどういう戦術を取ればいいのか。我が国の監督はちゃんと考えているだろうか。ニュースを見た。イェー、トマホーク500発買っちゃうぜ、なんてなことになっているらしい。残念。またアメリカの言い値で他の国より高く買わされるんだろう。遠回しなカツアゲだよ。元は税金だぞ。この国の行く末が本当に心配だ。っていうか、こんな監督のもとではやっていけません。まずはこの頼りない人物を更迭してくれ。いや、監督だけじゃだめだな。首脳陣総とっかえといこう。話はそれからだ。