私が総理大臣になって死んだとしたら

もし私が都知事になって死んだとしたら……なんてなことを書いたのは、いつだったか。去年の暮れぐらい? ずいぶん昔のような気がするが。

はてさて、万が一、万々が一の話ですけれども、私が仮に総理大臣になったとして、なんじゃかんじゃあれこれどがちゃか為してから死んだとしよう。うむ。
その際に国葬にしようぜ、などという話が出てきたらどう思うだろうか。いや、それは困る。断固断る。断の字が被るほどに断固断る。断じて断る。
まず第一にね、国葬ってのは憲法違反なのですよ。これは重大な問題だ。これだけでも十二分な理由だが、心情として申しておきたいのは、この国には生活に困窮している人が少なくないということです。なかでも、三食を満足に口にできない子どもがたくさんいるのですよ。
国民が貧しいのは政治の責任。つまり、総理だった私が責めを負うべきところでもあります。
そんななかでね、税金を使って葬式? ちゃんちゃらおかしいぜ。お断り申し上げます。そんなお金があったら、ぜひぜひ貧しい人たちのために使ってください。私、草葉の陰から懇願申し上げます。何卒よろしく。

私が総理大臣になって死んだとしたら、そんな風に思うだろうな、と。