世界は変わる/世界を変える

私はそんなに政治に興味を持っているわけではない。なんだけれども、アリストテレスがホモ・ポリティクスなんてなことを書いていたなあ……って、こんな目眩しっぽいことを書くと読む気が失せるぜ、という人も多いかもしれんが、まあ、私の文体というのは二秒ぐらいで書けることをぐるぐる遠回りしながらだらだらずるずる書くようなしろものなので、そこんところはあきらめてくださいませ……なんてなことを思い出したけれども、要は、私が興味があろうがなかろうが政治はそこにあり、私はその渦中にいるってことです。否が応でも。
これは私だけでなく、あなたも同じことですよ。あなたはどうやっても政治から逃がれられない。もっとも、ドバイあたりに逃亡すれば話は別かもしれないけれども。

選挙が近い。
どうせ選挙なんていったってなんもかわんねえんだよ、的なスタンスで投票を放棄する人が少なくない。というか、たくさんいる。あきれるほどたくさんいる。
前回の参議院選挙の投票率は50%を切っていた。これ、やばくないですか。っていうか、完全にやばい。半数以上の人が権利を放棄している国。だめだ、こりゃ。いかりや長介が生きていたらそう言うにちがいない。

ざざっと整理すると、政権をとっている自民党の得票数は全体の20%にもいかないわけなのよ。ほんの1/5にさえ足りない支持者しかいないのに、日本をああだこうだといじくり回しているわけです。そして、年金下げて、消費税上げて、消費税下げないでまた上げる……って、赤あげて白あげないでの旗振りゲームみたいなことが行われてきたわけです。1/5も支持者がいないのに、偉そうにふんぞりかえってオレさまは総理大臣だぞ、まちがうわけねえだろ、おらおら、みたいな態度で。

この状況、誰のせいかな?

選挙なんていったって何にも変わんねえし……っていうあなた、それ、おおまちがい。逆だよ、逆、逆。選挙にいかないから変わらないんだよ。みんなで選挙にいけば、世界は変わる。確実に変わる。十数%の支持しか得ていないやつにいばらせたままでいいのか。嘘つきに金を巻き上げられるままでいいのか。ぼんやりしていると、消費税をまた上げるよ。まずは19%、次は25%ってね。

もう一度書くよ。みんなで選挙にいけば、世界は確実に変わる。まじです。

みなさま、ご投票のほど、よろしくお願い申し上げます。心の底からお願い申し上げます。