お金儲けが目的なら、政治家より他に進むべき道があることは自明。

悪い殿様、悪い代官、悪い廻船問屋というものは昔からいたんでしょう。滅多に見ない時代劇から得た知識なのであてになったもんじゃありませんがね。その世界では、黄門様、桃太郎、遠山の金さん、なんてのがあらわれて、悪を蹴とばし、弱者救済が達成されるという、胸のすく構図だけれど、昨今の日本では悪がのさばるばかりで正義の味方が活躍できていない。大きに問題でありましょう。

どうにかならんもんかいな、と、ポンコツヘッドを巡らせたところでいいアイディアは思いつかないが、悪い政治家を一掃すれば、そこにぶらさがる悪い役人や悪い企業人をも排除できるだろうなってことは思う。

それにしても、なんでこんなに悪い政治家が多くなってしまったんだろうなあ。本来は志たかく、人々のため、身を粉にして自らの損得など考えずに邁進するような人が進むべき道だろうに、然るに、なんだい、このありさまは。自民党なんざ、自分が儲かることしか考えていないように見える。そこにぶら下がる、公明・維新・国民あたりもご同様。私のような世間知らずの素人が何いってんだよ、って人もいるかもしらんが、私の目にはそう見えるのですよ。それにさ、そもそも国民の大半は政治の世界に関しては素人なわけだぞよ。その素人が投票したりしなかったりして選ばれたのが君ら政治家なんだぜ。つまり、素人の意見は十分に意味があるのである。

先日、衆議院議長が、月給百万しかもらってねえし、みたいなことを口にしたそうだ。何十年も国会議員として歳費をもらい続けている立場のお爺さんがこの発言。舐めてるね。舐めてるとしかいいようがない。
こういう傲岸強欲な人々を政治の世界から去らせるにはギャランティを適正化するのが良さそうだ。
年俸は前年度の国民の平均所得と同じにしましょう。それでこそ、庶民の心がわかるってもんだ。格差が進んでいる昨今、平均所得より少ない収入で生きている人が60%以上いる世の中なわけで、これでも甘すぎかもしれないね。
そのかわり、必要な経費はじゃんじゃか使っていいよ。ただ、領収書はマスト。じゃないと、君ら、11兆円なにに使ったかわかんなくなっちゃったんだよとか言い出すからさ。ついでだから、あやふやなお金は全部やめましょう。政党助成金廃止。官房機密費廃止。
こんな条件じゃ議員になりたくない? ほな、はよ立ち去りたまえ。

議員先生たちは、みんなの気持ちをおれに託してくれよってんで選挙に出るわけだから、当然のことながらクリーンさにも自信があるはずだ。万が一、億が一、悪いことをした場合には、国民の期待に相応した罰を受けるのが良かろうと思います。10万票集めた人は10万倍といいたいところだが、それだとリアリティがなくなっちゃうか。
区議会議員なら庶民の二倍、都議会議員なら五倍、国会議員なら十倍ってあたりでどうかな。例えば、贈収賄で三年ってところ、国会議員なら三十年の懲役って感じ。どうだろうか。国会議員を志すような人が悪いことなんてするわけないから、これに反対する人はいないよね。
ぜひこれを贈る方にも適用しよう。仮に、サントリーのような社会的影響力の大きい企業が社会的影響力の大きい安倍晋三様の桜を見る会のような催しにこそっと酒って形で献金したとしよう、こういうのも通常の三十倍の罪に問うことにすれば受ける側も送る側も自重するんじゃないか。どうよ。

っていうか、規則で縛らなくても、きちんとしたまえ、議員諸君よ、ということをまずは言いたいけどね。いろいろとなさけない。