Wet Legが”Chaise Longue”を抱えて登場したときにはそこそこはまった。”I gotta big D”ってラインが繰り返し出てくるんだけれど、それがね、あれこれ考えてもぴんとこなくて、猛烈に日本語が得意なアメリカの友だちに質問したりした。ついでに、日本ではABCに隠語があって、その先のDはさ、なんて余計なことを教えたりして。
次のシングル”Wet Dream”もすばらしかった、お下劣だけれども。「うちに来なよ、Buffalo ’66のDVDを持ってるからさ」ってな感じで女の娘を口説く件りがあって、そんな文句でどうにかなるもんだろうかねえ、などと思いつつも何はともあれ『バッファロー’66』をまた観たいなあ、なんて思っていたわけ。
んで、本日、果たしましたよ。録画ものだけど。
これね、やっぱかっちょいいんだよね。ヴィンセント・ギャロとクリスティーナ・リッチ、ふたりともグッドルッキンでありながら、とぼけた味わいもあるし、それだけではなく胸が苦しくなるような空気もあって。
映像も高級感がない、ハリウッドからはほどとおいインディーズ臭さのいいところをついているし、余計な音も少ないし、曲選びもいい。ちょい顔を出すだけの人も含めて、役者陣がみんないい。全員いいんだよ。たまげるね。
ストーリーに関しては……これから観る人のために余計なことは言わんでおこう。
でさ、「Buffalo ’66のDVDを持ってるからさ」ってことで女の娘を口説き落とせるのかどうかということはやはり判然としない。というか、なんにせよ、この歌の中の男についていっちゃいけない気はするね。