またぼやいてるのか

全ちゃん、政治のことよく書いているよね、と言われることがあるわけですが、はっきり言って、そんなに政治に興味はないんですよ。小狡いビジネス政治家が政権を担い、ちょびちょび自分の懐を潤したりしていても、最低ラインの正義や秩序が保たれていれば、多少のことは見逃してやるか、ぐらいの立ち位置でいるような人間です。
自分自身としては真善美というものに大いに拘っているつもりではあるものの、政治家にそこまで求めきれん、というか、そもそも自分自身の在り様ももやもやの弛みきった盆暗ライフなわけで、まずは我が身をどうにかしたまえ、みたいな。ねえ。

そう、小狡いぐらいなら。小狡いぐらいなら見逃してもいいかなとは思わなくもないんだ。本当は心の綺麗な、あらゆる方向でスーパークリーンな人にこそ政治に携わってほしいものではあるけれども。
昨今の日本のありさまはどうかと考えるに、竹中・小泉政権以降、特に竹中・安倍政権によって、この国の秩序は本格的に崩壊させられ、悪党が蔓延り弱者が虐げられる、経済的にも精神的にもきわめて貧しいものになってしまっているのは、多くの人が気づいている通り。政権とその周辺で蠢くものどもは、小狡いどころか極悪人の集まりだぜ……と言っては言葉が過ぎるか。そうでもないよな。
これが私一人のことであれば、悪辣政治家・悪辣商売人がのさばる嫌な世になったもんだ、ざけんじゃねえよ、などと呑み屋でくだまくぐらいでもよいかもしれん。子どもがいるわけじゃなし。あほな老猫はいるけれども。
なんだけれども、黙ってばかりではいられないのは、生涯一無職を標榜する私ですが、高校生の頃から、というか、正確には高校に入る前の3月からの家庭教師にはじまり、塾で数学を、スタジオで音楽を、高校で倫理思想史を、カンボジア難民に谷村新司を、未来がぼんやりしてどうしたらいいかわかんないってな若者に英語を、大工さんに三角関数を……などなどと教えることでギャランティを得たことが少なくない。私のスタンスとしては師匠と弟子、仮に私がでたらめを言ったとしても諦めたまえ、みたいな関係性のつもりでいたし、そういう風に申し立てたりしてきたわけだけれども、実際問題として、私を先生ととらえている人はそこそこな人数いるだろう。そして、私はこのことに幾許かの責任を負うべきだとは思います。
このことがね、政治に対するなんじゃかんじゃを呟かせることになっている次第。
あーあ。疲れるね。へらへら楽しいことだけ考えていたいのに。