へらへら楽しく呑んでいたいもんですよ。

私は政治的な発言は、そこそこパブリックなところではしない方です。亡くなった父親に、思想信条、政治的なことなんぞを公にあれこれするのはその手の専門家に任せるべきで、おまえ(私のことです)がいずれ表現者になるのなら、作品やパフォーマンスで伝えていくべきではないかっていうようなことを言われたことがあったんですね。高校生の頃だったかな。そのことは印象強く残っています。
なんだけど、今回の選挙に関しては少しぶつぶつ言いたい。言わなければならないような気でいる。

庶民がへらへら楽しく生きていられるのならば、代官や回船問屋が少しぐらいの悪行をはたらいていても見逃してやってもいいかな、ぐらいなスタンスで私は生きてきました。連中が身勝手に少しぐらいこずるく立ち回っていても、下々の私らがそこそこ最低ラインの生活を維持できて、毎日とは言わずともそれなりに笑顔で暮らせるのなら、まあ、いいか、ぐらい。
そんなわけで、素直な一庶民として、今までは中じゃましな人、ましな政党に投票してきたわけです。何しろ、全面的に好き、応援したいっていうような政治家や政党には出会ったことがないわけで、仕方なしに、少しはましかなって人に一票(実質0.5票、いや、0.2票だったりもするわけですが)を投じてきました。
ただ、今回だけは方針を変更して、独裁政権を妨げることを目標にせざるを得ないと感じています。

ちょっと想像してみてくださいよ。定数2/3を超える独裁政権になったとしたらどうなるか。
憲法改悪が可能になり、若い人なら自分たち自身が、それなりの年齢の人は子どもや孫が徴兵され、戦争という暴力システムの中に巻き込まれるようになる可能性が出てくるわけ。これ、現実問題としてですよ。最悪じゃないですかね。
自分が「戦争を知らない子供たち」(今や、戦争を知らないおっさんやらじいさんやらですけどね)であって本当に良かったと思うし、これからの人々にも戦争を知らないままでいてほしいなあと思います。いや、ほんと。

それと、秘密保護法も何とかしないといけません。表現をする人間にとってみれば致命的ともなりうる悪法だし、状況が進めば、いずれは呑み屋でばか話をしている場面ですら気を使わなければならなくなったりしかねない。話題に気をつかいつつびくびくしながら呑んでも楽しくないじゃん。

そうそう、遡って、今のこんな世の中を作ったのは誰なのかってことも、よくよく頭に入れておかなければいけないよね。辛うじて間に入ったいくつかの政党は確かに頼りなく、彼らもろくなものではなかったけれど、今の現実の過半というかほとんどの元凶はどこにあるのか。誰が舵を取ったがためにこんな世界になってしまったのかってことをね。

こんな長めの文章を載せると、みんな、読む気がしないだろうなあ。私自身、読み返す気がしない。
平和なのんびりした世の中になってくれれば、カレーや音楽の話、酔っ払いのぐだぐだした落ちのない話だけを呟いていれば済むのになあ。