佐藤信夫はレトリックをメインにした学者として知られているわけですが、実は、エレック・レコードの立ち上げの頃からのメンバーでもあるんです。初代社長のジョーくん(永野譲さん)が友だちだった流れなんだろうと思います。
高部伸夫というペンネームでELECの作詞の通信講座を担当したり、作詞・補詞などもやっていました。とみたいちろう、中沢厚子、佐渡山豊、丸山圭子などなど。
フランスのジャズの原盤買い付けにもトライしていたな。
このあたりは私も知っている話です。
先日、朱由美子というシンガーのシングルに高部伸夫が作曲者としてクレジットされているように書かれているページをみつけたんですよ。
作曲?
佐藤信夫さん、ベニー・グッドマンに傾倒して、若い頃、下手くそなクラリネットを吹いていたのは知っています。
子どもの頃、シンドバッドを読み聞かせてくれたときに、「おいらは~ふなのり~ シ~ンドバ~ド~」なんて出鱈目なメロディーをつけて唄ってくれたのは覚えてはいるけれど、それは鼻歌の延長ってなもんで。
件のシングルの実物を持っているわけではないし、そもそもELECに朱由美子さんという人がいたのかってなところからして知らないことだらけで詳細は不明なんですが、なんかちょっともやもやしておる次第。単なる誤記ではないかとも思いつつ。
誰か、当時のこと知っている人いませんかね。
*クラリネットの話ですが、近所に、それこそ目と鼻の先に読響の兼氏さんがお住まいで、漏れきこえてくるプロの音を耳にして、自分の未熟ぶりが恥ずかしくなり吹くのをやめたよと言っていました。 ちなみに、ご子息の規雄さんも同じクラリネット奏者として活躍しています。