音楽の記憶にまつわるあれやこれやが

数日前、「Blame It On the Sun」のフィル・コリンズ版が気に入らねえ、みたいなことを、書きましたよね。しばらくぶりにノルウェーのジャズよりポップ(ポップよりジャズ?)のオムニバス『durchatmen』なるものをかけていた。タイトルの意味すらわからんけれども、なかなか雰囲気のいいアルバム。その中にシリエがカヴァした「Blame It On the Sun」があり、これはなかなか良いんだよね。
とはいえ、最後には『Talking Book』も出してきてオリジナルを聴くことになった日曜の午後。思ったよりもずっとテンポが遅かった。記憶は当てにはならぬもの。
それにしても、ここから『Key of Life』までのStevieはものすごい。この時期の4つは、適当な言葉が思いつかんけれども、神がかっている? ううむ、何とも薄っぺらい物謂いになってしまう。
関係ないけど、変換の第一候補で出たのは「髪が勝っている」。

ついでに書くと、そのあと、シリエのファーストも探し出して聴いてみた。「Tell Me Where You’re Going」は今でもいいね。爽やかな風が吹く。当時はあちこちでかかりまくっていた印象だな。それにふさわしい名曲だ。
アルバムにはパット・メセニーが弾きまくっているヴァージョンも入っていて、それ目当てで買っている友だちも少なくなかったような記憶がある……なんてなことを思い出していたら、メセニー好きだった友だちが最近亡くなったことが蘇ってきて。うむ。
音楽にまとわりつく記憶の中に死が紛れこんでくることが増えた。そして、それはこれからますます増えていくわけですよ。しょうがないんだけれども。