訃報にのっかって、昨日から Ornette の『Beauty Is A Rare Thing』を聴いているわけですが、やはり、いい。
これは Atlantic時代のレコーディングのコンプリートものです。
実際のところ、私がよく聴いていたのは70年代の後半。
『Dancing In Your Head』『Body Meta』。わかるようなわからないようなハーモロディックス理論にあとおしされた、どがしゃかした世界。Ronald Shannon JacksonとTacumaの強靭なコンビ。
で、もっとよく聴いていたのが、Charlie Hadenとのデュオ『Soapsuds, Soapsuds』。
あれはすごかった。よかった。
自分の部屋と夜の闇しかない、みたいな、寂寞として、でも、どこか暖かい(だって、自分の部屋にいるんだからさ)、不思議なめまいを引き起こさせるようなアルバムだった。
何というレーベルだったか忘れたけれど、Ornetteもの以外にも、Dave Liebmanの『Pendulam』やJames Blood Ulmerのアルバムも出したりして、私にとっては非常に期待度が高かったのに呆気なく消えてしまったんだった。
音楽が引鉄になって、いろいろなことを思い出すものである。